起立性調節障害・学校に行きたくない

起立性調節障害で不登校を起こしている子の中には、大きく分けて2つのタイプに分けられると思います。1つは朝、具合いが悪い事だけが理由で、学校に行きたくないタイプ。つまりこのタイプは、起立性調節障害の症状さえ改善すれば、学校に行けるようになります。

そして2つ目のタイプは、学校に行きたくない理由が、起立性調節障害の事以外にも、何かあるタイプです。例えば、いじめです。又は学校を休んでばかりいるので、教室で浮いてしまい、それが原因で学校に行きたくないとかです。このタイプの子は例え起立性調節障害が改善して朝、体調が良くなっても学校に行きたくないと言うかもしれません。

ここではこの2つのタイプを、タイプ別に説明したいと思います。

起立性調節障害だけが原因のタイプ

このタイプの方は、本当は学校に行きたい訳です。早く学校に行って皆で前みたいに楽しく過ごしたい訳です。勉強も部活も頑張りたい訳です。つまり学校に行きたくない理由は、とにかく起立性調節障害で朝、具合いが悪い事だけなのです。だからその症状さえ無くなれば、元気に学校へ自ら進んで行くようになります。その為このタイプの子は、よっぽど朝、具合いが悪くなければ、遅刻してでも学校に行こうとするでしょう。又は午後からでも学校に行こうとするでしょう。

起立性調節障害 学校に行きたくない

他にも原因があるタイプ

しかし中には起立性調節障害の他に、何か原因があって学校に行きたくないと言う子もいます。例えば起立性調節障害の子供は、いじめのターゲットになりやすいです。こうなると確かに、朝は具合い悪いので学校に行けるような状態ではないけれど、本人はそれによって学校に行かなくて済むので、内心ホッとしている部分もある訳です。すると例え起立性調節障害そのものは改善したとしても、子供は「学校に行きたくない」と言いだすかもしれません。そうした場合は、保護者や学校の先生、またはスクールカウンセラーと相談しながら、子供を学校へ行きやすくする対策も必要でしょう。