起立性調節障害のだるい・倦怠感
起立性調節障害の人は、だるい・倦怠感という症状をお持ちの方が非常に多いと思います。それもそのはずであり、何しろ起立性調節障害の人は、朝からエンジンがかからない訳ですから、当然、朝から倦怠感や体がだるいという症状が出る訳です。ここではそうした症状の説明と治し方についてお話をさせて頂きます。
だるい・倦怠感があると
起立性調節障害の人は、だるい、倦怠感という症状が朝から出てしまう為に、せっかくの1日のスタートが他の人よりも出遅れてしまう事になります。学生の場合、他の人達は皆、朝の7時過ぎには学校へ向かってるのに、起立性調節障害の人は、倦怠感やだるいという症状の為に、遅刻や欠席を繰り返す事になります。例え何とか遅刻せずに学校へ行けても、午前中は頭がボーとして全く授業に集中出来ない状態が毎日、続いたりします。
体育の授業は大変
特に体育の授業になると、だるいとか倦怠感のある起立性調節障害の子供は非常に辛い体験をする事があります。何故なら、その体育の教師が、生徒が病気だと知らずに厳しく指導する事があるからです。「何タラタラやってんだ! 気合いを入れろ!」なんてスパルタ式に指導したら子供は辛いでしょう。またそれを周りから見ている他の生徒さん達も、冷たい目で見たりもします。
怠けてる訳ではない
しかし起立性調節障害の人の倦怠感やだるいという症状は、決して怠けている訳ではありません。傍から見ると一見、単にやる気が無いだけではないかと思いがちですが、実はそうではないのです。これは、れっきとした病気なのです。確かに40度の熱が出てる訳ではないし、骨折している訳でもないので、外から見ると分かりづらいですが、でも怠けなんかではありません。周囲の親や先生達はそこを理解して上げましょう。
だるい・倦怠感の原因
ではこの起立性調節障害から来る、だるい・倦怠感の原因は何なのでしょうか。原因はいくつかありますが、その中の一つに自律神経の乱れがあります。このだるさや倦怠感は特に午前中に起こりやすいのです。そこに原因を探るヒントがあります。すなわち健康な人は普通、午前中は交感神経という心身を活動的にさせる神経が働くはずなのに、心身を休息させる副交感神経が強く働いてしまってるのです。だから朝から心身にエンジンがかからないので、だるい・倦怠感という症状が出てしまうのです。しかし原因はそれだけではありません。
もしそれだけならば、二交替性勤務や時差ボケ状態の人みたいに、気合いで何とかカバー出来るからです。ところが起立性調節障害の人のだるい・倦怠感はそのレベルではありません。もっと他に重大な原因があるのです。それが血圧の低下です。
血圧が上がるべき時に上がらないので、脳に血液、すなわち栄養や酸素が十分に行き渡らないのです。起立性調節障害の人は、自律神経による血圧の自動調節作用が上手く作動しません。だから立っている時に、重力で足に下がった血液を心臓や脳の方へ持っていく力が弱いのです。それで、だるい・倦怠感という症状が出やすくなるのです。こうなると、もう気合いで何とかなるというレベルではなくなるのです。だから周囲の人達は、決して本人が怠けてる訳ではない事を理解してあげましょう。
遠藤自律神経研究所で改善
当所の自律神経を調節する手技療法を受けると、起立性調節障害による倦怠感やだるさが改善します。なにしろ根本原因は自律神経ですので、そこを改善させれば良い訳です。やり方は主に、首や背中に分布する自律神経を手技で刺激します。するとその刺激が、自律神経の中枢である間脳の視床下部まで届きます。そこが正常になると、全身の自律神経の働きが良くなりますので、起立性調節障害による倦怠感やだるさに限らず、心身共に様々な症状が改善します。