起立性調節障害と運動部

起立性調節障害の中学生や高校生などの学生は、運動部に参加するかどうかで悩んでいる方も多いことでしょう。学生にとって学校は勉強する事だけが目的の場所ではありません。中国や韓国は部活動なんか無くて、夜遅くまで学校で勉強してます。しかし日本の学校には部活動があります。だからせっかく放課後に部活動が出来るのでから、起立性調節障害の学生も部活に入って皆と一緒に楽しんで頂きたいと思います。そして運動がしたいならば運動部に入れるようになって欲しいと思います。もちろん文化部でも構いません。

運動部は好きなスポーツを

基本的に起立性調節障害の学生は、どうせ入るならば自分の好きな運動部(スポーツ)を選べば良いと思います。何故なら運動会とは違うからです。運動会の場合は、競争する大会だから、あまり順位を争うような徒競争などには参加しない方が良いという考えが存在します。しかし部活動の場合は、競争するような大会にさえ参加しなければ良いのですから、それだったら放課後に自分の体調に合わせながら自分のペースでやっていけば良い訳です。だから起立性調節障害の人も、自分の好きな運動部を選ぶべきです。第一、自分の好きじゃない不本意の部活動に入ったって、つまらないだけじゃないですか。

ただし次の事には注意

ただし次のような事には注意が必要です。

・重症の人
起立性調節障害の症状が重症の人は、運動部に最初から入るのは難しいと思います。もし入ったとしても、参加する事が出来ないでしょう。例え参加しても、少し運動しただけで、めまい、立ちくらみ、息切れ、動悸がしたりして倒れてしまうかもしれません。だから起立性調節障害が重症の人は、例え自分が好きなスポーツがあったとしても、その運動部に入るのは無理しない方が良いです。それより今は、治す事に専念した方が良いでしょう。そしてある程度、改善してから運動部に入った方が良いです。」

起立性調節障害 運動部

・早朝練習
起立性調節障害の人は朝早く起きれない事が多いので、早朝練習に参加する事は無理な事が多いです。だから早朝練習が絶対に義務づけられてる運動部には参加しない方が良いでしょう。

・規律が厳し過ぎる運動部
結局、起立性調節障害の学生は、運動部の環境によっては具合いが悪くなる事があるので、それを回避する為に、ある程度の融通が利く環境でないといけません。その為には、あらかじめ顧問の先生や先輩などに病気の事を話しておいて、理解してもらわなければなりません。例えば暑過ぎる日や炎天下の時は休ませてもらう、時々、休憩時間を頂きスポーツドリンクを飲ませてもらうなど。そうした事を認めてもらえないような規律が厳し過ぎる雰囲気の運動部には、例えそのスポーツが好きでも、最初から起立性調節障害の人は入らない方が良いでしょう。第一、起立性調節障害について理解してもらえない運動部に入ったって、人間関係で悩んでしまい、そのストレスが余計に病気を悪化させる原因になるからです。

部活動に入る目的

起立性調節障害の人が部活動に入る目的は、健康な人みたいな国体で優勝する事ではありません。それより学校へ行く楽しみ、生きがい、友人関係の成立などを持たせる為なのです。と言うのは起立性調節障害の学生は、もともと学校を遅刻したり休みがちで、不登校の原因になる事が多いのです。だからそんな時に、もし自分の大好きなスポーツの運動部で皆と一緒に楽しむ事が出来れば、それだけで学校に行こうという「やる気」が起きて来ます。それが病気の回復を促進してくれるのです。それに運動そのものが、起立性調節障害の回復を促進してくれますので、運動部に入る事が良いのです。もちろん本人が、運動部よりも自分の好きな文化部に入りたいと言うならば、文化部でも構いません。それが学校に行く為の楽しみになっていれば良いのですから。

ところで遠藤自律神経研究所は、起立性調節障害の根本原因である自律神経の調整専門ですので、お任せ下さい。薬を使わない手技療法を行ってます。そして学校に毎日行けるようになり、好きな運動部に入れるように応援致します。