起立性調節障害と食事療法
ここでは起立性調節障害の治し方に役立つための、参考になる食事療法を書きます。
塩分不足にならない食事
起立性調節障害の人は、塩分不足にならない食事法をすると良いです。感違いして欲しくないのは、あくまでも塩分不足にならないような食事であり、決して塩分の多いものを、たくさん食べろという意味ではありません。塩分の取り過ぎは胃に良くありません。ただ塩分不足になると、朝血圧が下がってしまう起立性調節障害の人にとって好ましくないのです。塩分は血圧が下がり過ぎるのを抑制してくれます。何故なら塩分を取ると血液中の塩分濃度が上がります。しかし人間の血液は常に0,9%の塩分濃度に保とうとしてますので、水分を血液中に引き寄せる事で一定の濃度に保つ訳です。すると血液中の水分が増える事で血流の量が増えるから、それだけ血圧が上がる事になります。特に夏は汗をたくさんかくので、塩分と一緒に水分もしっかり補給して下さい。
だから起立性調節障害の治し方の食事療法として、塩分不足にならないようにすると良いのです。目安として塩分を1日10g程度でいいです。逆に取り過ぎると胃に負担がかかる場合がありますので、決して取り過ぎに注意して下さい。それに塩分さえ多く取れば誰でも血圧が上がり起立性調節障害が治るという単純なものでもありません。あくまでも血圧の下がり過ぎを抑える程度の効果だと思って下さい。だから食塩の取り過ぎには注意して下さい。それからもし起立性調節障害が改善したら、もう少し塩分を減らして1日6g程度が理想的となります。改善したのに食塩を取り過ぎては、大人になってから高血圧を招いてしまうからです。
水分も多く取る
塩分を多く取ると、血液中に水分が引きこまれる事になりますので、それだけ水分も多く取る必要があります。塩分も水分も一緒に取れて、なお健康食と言えば味噌汁があります。味噌汁を食事の時に1日2杯ぐらい飲むと良いでしょう。その他も積極的に水分を補給して下さい。特に夏は汗を書きます。しかも春と夏に起立性調節障害は悪化する傾向があるので、尚更、汗を書く季節は水分不足にならないように積極的に水分を補給して下さい。夏に塩分と水分をしっかり摂れば、熱射病の予防にもなるので一石2鳥です。水分は食事の他に1日1,5~2リットルくらい飲んで下さい。ただしお腹を冷やしてはいけません。夏は常温。冬は温めて飲んで下さい。
カフェインは控える
結論から言えば起立性調節障害の治し方において、カフェインは良くありません。起立性調節障害と言えば朝起きれない病気なので、何となく食事の後に「じゃあ目を覚ます為にコーヒーでも飲むか」と思ってしまいがちですが、それは間違ってます。何故ならカフェインは自律神経を乱すからです。実は私自身もカフェインに過敏に反応するタイプなので、その事は身にしみて分かっております。カフェイン交感神経を緊張させてイライラさせます。丁度、ストレスがかかった時と同じ状態になるのです。その状態が10時間以上も続きます。そして動悸もするし、夜も眠れなくなってしまいます。ただでさえ起立性調節障害の人は、夜なかなか寝付けないのだから余計にカフェインは良くありませんね。
それにカフェインには利尿作用がありますので、せっかく水分をしっかり飲んでも、おしっこと一緒に出ていってしまいます。そういった意味でも、カフェインは起立性調節障害の人にとって良くありません。だから食事の後などに、コーヒーを飲む習慣は止めましょう。コーヒの他にもカフェインが多く含まれているものは、紅茶、緑茶、コーラ、栄養ドリンクなどです。コーヒー、紅茶、お茶などを飲みたい時は、カフェインレスのものを飲んで下さい。
暴飲暴食に注意する
起立性調節障害の人は、朝は食欲がありまえせん。しかし夜になると元気になるので、夜食事する時に暴飲暴食にならないようにすべきです。食べ過ぎると胃腸に負担をかけます。胃腸に負担をかけると自律神経が乱れる事があるのです。またお菓子など間食ばかりして1日中、ダラダラと食べるのも良くありません。副交感神経が常に働いてしまう状態になります。規則正しく決まった時間に食べて、お腹を空かせてから腹八分目にして食事を楽しむようにして下さい。特に夜食はよくありません。いつも寝るのが夜中の2時や3時だったりすると、つい夜中の1時頃に、お菓子やカップラーメンを食べながらスマホやゲームに夢中になったりしがちです。しかしそれは、起立性調節障害の食事療法における治し方では間違っております。夜の食事は8時頃までに済ませて、11時までには寝るようにして下さい。
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